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2025-08-03

ナナテスカトリ説明書(塗装編)

ワンフェスでナナ・テスカトリをご購入いただいた皆様、数あるキットの中から、本キットを選んで下さり誠にありがとうございます。

あくまでも一例ですが、塗装手順と塗り分け箇所の解説をしたいと思います。

 

本キットはモンスターハンターdos時代のナナ・テスカトリ(以下、旧ナナテスカトリ)を忠実に再現することを目的に制作しました。

旧ナナテスカトリは画質の良い資料がほとんど無いため、自身が塗装する際でさえ、中々鮮明にイメージができず苦労しました。

ゲームの画面をキャプチャできる環境が無い為、旧ナナテスカトリそのものの画像をこの記事に貼り付けることはできませんが、皆様がスムーズに塗装できる一助となれば幸いです。

ナナテスカトリの色のモチーフは言うまでもなく青い炎、つまりガスコンロの炎が大変良い資料になりますので、皆様よく観察してみてください。水色、青紫、赤紫のグラデーションがとても綺麗です。この発光した感じを再現するためにパール系の色をしました。

ガスコンロの炎

※記事の後半でパーツ毎の完成状態の写真をお見せするので、どこがどの色なのか参照してください。

前半は塗装手順を説明します。

①まずはパーツを洗って、表面の離型油を落とします。

キッチンマジックリン、ジフ、毛が細かい歯ブラシ

マジックリンとジフを全体に振りかけて、数分置いて染み込ませます。毛が細い歯ブラシで優しく満遍なく磨きます。力を入れて磨くと逆にディティールの奥に毛が届きにくくなりますので、軽い力で毛をディティールの溝に沿わせるように磨いてください。

②プライマーを塗布します。透明なので、塗り残しが無いように気を付けましょう。表面がベタベタしないくらい乾いたら下地塗装に行って大丈夫です。(エアブラシ)

プライマー

③下地に黒をマスキングせず全体に塗ります。顔から分割してある大きな牙2本は黒塗装は不要です。(画像が撮り忘れましたが、真っ黒に塗りつぶすだけです)
(エアブラシラッカー)

④頭付近と翼膜と、尾の先に毛があるのですが、毛の部分を白で塗装します。多少はみ出しても大丈夫なので、この時はマスクしませんでした。(エアブラシラッカー)

⑤毛の部分を練り消しやマスキングテープでマスクして、パールシルバーを牙以外の全体に吹きます。面倒だったので翼膜はマスクしませんでした。(エアブラシラッカー)

⑥マスクしたまま大まかに、水色と青と翡翠色と赤紫のエリアを塗り分けます。(エアブラシラッカー)

使用する色は

・クリアブルー・クリアレッド・クリアイエロー・クリアグリーンの4色

ザックリ塗り分けイメージ

顔と角=ちょっと黄緑っぽい水色、 角の縁=青

前脚下半分=水色、 前脚の肘側面=赤紫、 前脚上半分=暗めの青

胴体=暗めの青、 膝の棘の先端=赤紫、 腹=水色

後脚=水色

尻尾=青、 尾の先端付近=暗めの青

翼の上腕=暗めの青、 翼の前腕=水色、翼の先端=翡翠色、 翼爪=褐色

エアブラシでベースの色を様子を見ながら塗っていく

ちなみにクリアブルーを吹いた上から、クリアレッドを吹くと暗めの青になります。

 

薄すぎた

⑦一度マスキングを取って、溶剤で希釈したエナメル塗料のクリアブルーで全体を塗りつぶします。スジボリに塗料が吸い込まれて、墨入れしたような感じになります。(翼膜には塗らないで下さい)

青色を濃くしたい箇所は、エナメルのクリアブルーを面相筆で点を打つように重ね塗りします。生き物っぽい斑状の色ムラを作るイメージ

エナメル塗料は、エナメル溶剤で拭き取れば、下地のラッカーに影響せずに拭き取れるので、失敗を恐れずにやって大丈夫です。

目を面相筆で白く塗りました。(ラッカー白)

(耳は固定用ピンがないので、練り消しを詰めて仮留めしています。)

まだ薄い。

⑧色が薄すぎた為、再度⑥の要領でエアブラシでラッカー系のクリア系塗料を乗せて色に深み持たせました。

濃すぎてオモチャっぽくなった

⑨前脚と後脚の先端にゴールドを吹き付けます。(エアブラシラッカー)足の爪はエナメル黒で筆塗りします。

⑩前後足の先端と、翼爪周辺をエナメル塗料のブラウンで墨入れします。胴と尾の腹側の甲殻を薄めたエナメルの黒でウォッシングします。

⑪ラッカークリアーを砂吹きして表面を少しザラつかせつつ塗膜を保護します。

⑫エナメル塗料のフラットホワイトで濃い青の部分をドライブラシします。(光沢系よりフラット系の方がドライブラシがしやすいです)

濃い青の部分を白ボケさせるイメージ

⑬翼爪にクリアブランやクリアレッドを吹き付け、翼爪の先端に薄くブラックを吹き付けます。(バラの棘をイメージしてください。)

白のドライブラシでオモチャっぽさが一気に和らいだ。白くなり過ぎて単調になってしまったら、面相筆で点を打つように濃い色を乗せて、斑模様にする

前歯と目をエナメルで筆塗りした。タテガミの先端に黒やクリアレッドを染み込ませて、毛の先端に行くほど色が暗くなるようにした。

⑭ラッカークリアを吹き付けてエナメル塗膜を保護。

翼膜の背中面&膝の棘&前脚の上腕&胴体~尾の腹以外 の箇所にはVGパールの赤パール粉を混ぜたラッカークリアを吹きました。

濃い青の箇所を赤紫っぽく反射させるイメージです。

⑮鉛筆で翼膜と尾の付け根の縞模様の下書きをする。

⑯エナメル塗料のブラックをかなり希釈して、翼の模様を筆で書いていく。(はみ出したら綿棒で拭いてください)3回塗りしてようやく黒くなるくらいの薄さにするとグラデーションにし易いです。尾の付け根にも黒い模様があります。

筆で縞模様を書いた。

⑰胴体の黒い縞模様を少し薄めたエナメル塗料の黒で書いていく。面相筆でドットを打っていくように書くとリアルになります。

虎の縞模様のイメージです。

ミドリの線の位置に縞模様を書いてください。
難しいようなら色鉛筆でも大丈夫です。

こんなかんじ

翼の背面の縞模様の位置

こんなかんじ

翼内側の縞模様の位置

こんなかんじ

⑱最後は全体を細々調整したり、牙をブラウン系でウォッシングしたり、耳の内側をベージュで塗ったりして完成。

背中模様

 

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