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2019-11-02

新作ドラゴン進捗「追視する眼」&受賞報告

ここ2か月間ブログの更新を怠っておりましたが、新世代造形大賞のご報告も兼ねて、久しぶりにブログを書きます。

まずは、ここ2か月の活動で出来た物のダイジェストをご覧ください。

竜の胸像

竜の眼

ネルギガンテ

ミニチュアフィギュアの塗装に挑戦

スプラトゥーン2の金シャケ

そして、何より大きなニュースが大阪芸術大学×KAIYODO主催の【新世代造形大賞2019】で、私の「夜叉姫と竜」が銅賞を受賞しました。

銅賞を受賞した「夜叉姫と竜」

亀の歩みで、休みの日にチマチマ作業してかれこれ1年近くかかって完成させた思い出の多い作品です。作業量としては「これだけに集中していれば、2か月もあれば完成したかも?」くらいのものでしたが、かけた期間が長い分、会社で仕事中にアイデアが浮かんだり、知人に相談してデザインを考えたりの紆余曲折の末に出来上がった作品ですから。そんな作品が他人の目からもある程度評価されたということは、これからも活動を続けていくための小さな自信となって、背中を押してくれることと思います。貴重な体験でした。

(でも、表彰状は後日発送でまだ手元にありません(;^_^A)

賞状が来たらまたそのうちブログを書こうと思います。(ブログを書く環境をノートPC→デスクトップに移行したので、書く時のハードルはだいぶ下がりました。)

さて、ここ2か月間の活動について、古い順にご紹介していきます。

1.スプラトゥーン2のキンシャケ+台座

スプラトゥーン2の金シャケ未塗装

9月あたりに我が家では3DCGモデリングソフト「Zbrush」を導入しまして、その練習がてら、作った1作目がこちらの金シャケになります。基本的な使い方は、大分県在住のモデラー仲間の家で習ってきて、その後はYouTubeのhow to系の動画で調べながら、1か月程で制作しました。実際には調べている時間と会社で働いている時間がほとんどです。(今なら台座も含め丸3日で出来るかな?)PC画面上ではこんな感じ

キンシャケCG

台座CG

3Dプリントするときにディテールが浅くなるのも加味して、写真よりも濃いめにディテールを彫りなおしたところなどもあります。塗装すれはディテールが強調されて見栄えがすることでしょう。知人が後で金色に塗ってくれる予定なので、その時にまたブログにアップします。

ちなみに、これを制作した理由は、知人間でスプラトゥーン2大会を開いて、その優勝トロフィーにするためです。ワンフェス等での販売予定はありません。勝手に作ってるので

2.ミニチュアフィギュアの塗装に挑戦

ミニチュアフィギュアの塗装に挑戦

ゼロテ社-ミノタウロス-ジェネラル

秋葉原に行った時に一目惚れしたボードゲーム用フィギュア(高さ8cm)を筆塗りしてみました。とにかくプレートアーマーが格好いので、金属感を意識したカラーリングにしてみました。ちなみにこのフィギュアの他にも2つ買ったので、塗ったらまたブログに書くかもしれません。

3.ネルギガンテ(デフォルメ)

ネルギガンテ

Zbrush第2作目として先週くらいから制作スタートしたネルギガンテ(デフォルメ)です。実物のボリュームのバランスを見たり、粘土で棘を付け足して、シルエットを検証するために、仮プリントしてみました。完成したら、外注の3Dプリントサービスでしっかりしたものを原型として出力するつもりです。

プリントしてみて浮上した修正点としては①角の形状。②顔を左に向けて、左腕と顔が正面に向くようにポージングする。③頭頂部のボリューム感を増す。④中足骨を短くする。⑤眉稜線を上に上げる。⑥尻尾を短くして、左に曲げる。(占有床面積を最小化する。)⑦肘付近の棘を小さくして、手のボリュームをアップさせる。(どっしりとした山形のシルエットにする)

仮プリントしてみて色々と修正すべき点が洗い出せて有意義でした。

ちなみにPC画面ではこんな感じ。(口はイメージ通りに出来たので、手応えを感じています。)

4.竜の胸像の進捗「追視する竜の眼」

竜の胸像(棘は仮付け)顎がイビルジョーみたいで好き

今日のブログの〆としまして竜の胸像の進捗をご紹介します。↑の写真だとかなり進んでいるように見えますが、これは適当に粘土を尖らせて乗っけただけの仮付けです。

今回本当に進捗があったのは、「眼」です。

竜の骨に咬合筋を付けたもの

口内の棘も造形

私は、骨格から竜を作っているので、眼を作る工程は、眼球を眼窩に収めて、その眼球の上に瞼を造形するといったような流れになります。そこで、今回は眼球を別パーツ化して眼を動かせるようにしようとまず考えました。

瞼の皮膚を造形し、角も付けた。

眼球は別パーツ化

眼の別パーツ化は出来たのですが、スケールが大きいので、眼に生気が無いと違和感があると思いました。私は、現実にいないモンスターや、通常飼えない生き物を生きているかのように作ることを信条としているので、目が死んでいるのはNGです。そこでドールアイを使うことを思いついたのですが、この竜のサイズに適したものは売っていないようでした。そこでどうにか自作出来ないか考えて出来た物がこちらです。

頬骨の形は要修正

かなり生気のある目に仕上がったのではないでしょうか。そして↑の2枚の写真では瞳孔がどちらもカメラの方を向いていますが、眼球は顔の正面に向けたまま動かしていません。つまり、フクロウのような追視になっているのです。これは眼球の奥まった位置に瞳孔があるためにおこる現象です。この眼は量産が可能なので、この竜をキット化する時は、写真のようなリアルな眼を再現できるようなキットになるはずです。

せっかくなので、制作過程も紹介します。

手作りドールアイの制作方法としては、UVレジンを使う方法が多いですが、UVレジンは光の透過率が低く、瞳の色が暗く見えがちです。この竜は、眼が陰になるので、かなり光を取り込みやすいガラスを使うことは妥協できなかったので、色々探して良い物を見つけました。アクセサリー用の半球ガラスパーツです。(ほぼレンズ)

通販で購入したガラス製カボション

これをノギスで採寸して、ちょうどはまる形で且つ、竜の眼窩に収まる大きさの眼球を3DCADで設計

ガラスパーツを採寸してCADで眼球を設計

パーツを組み合わせた状態

(イケそう)

そして白い眼球(強膜)部分のみをphotonで3Dプリント

筆で網膜を描く

初プリントでドンピシャでハマった。

瞳の上半分が陰になって、下が明るくなっているところがかなり、リアルさを引き立てています。

大きく口を開けたダイナミックなポーズに負けないリアルな眼がついて良い感じです。

長くなってしまいましたが、これで終わりです。

ネルギガンテと、竜の胸像の続報をお楽しみに

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