【夜叉姫と竜】鱗の造形2
お久しぶりです。猪岡模型の猪岡雅巳(いのおかまさみ)です。
今日はNHKの ねほりんぱほりんを見ながらブログを書いています。
しばらく更新しておりませんでしたが、いままで竜の顔の鱗をシコシコと造形しておりました。
先月後半から休みが少かったため作業時間があまりとれなかったので、日々の変化が地味過ぎてわざわざブログに載せられなかったのでした。楽しみにされている方には申し訳ない。
鱗の造形は基本的に針で溝を彫って、必要に応じて盛ったり、溶剤で溶かしたりして良い感じにします。
これを全体に施していきます。しかも実在する生物ではないので、どのような鱗にするかその場その場で考えながら作業しなくてはならずとても遅々とした作業でした。顔は鱗が小さいので、耐えて頑張るしかありませんが、体はもっと大きめの鱗にして枚数が少なくて済むようにデザインしようと思います。
以後経過を追って写真を数枚ご紹介します。
上顎にはタイル状の鱗。
下顎の頬付近に2本の牙を配置。これは設定上では歯ではなく鱗が変化した物ということにしていますので、色を塗る際は下顎の外皮と同じ色になります。
この時点で、まつ毛上の棘も追加しています。
下顎には鱗どうしが癒着気味の丸っこい鱗。下顎のエラ付近には長い棘が生えるデザインですので、丸い鱗から徐々に尖った鱗へ変化するように造形しました。
眼窩の天蓋部は基本的に皮膚の伸縮が無いため、鱗ではなく甲羅状の塊にしました。二枚貝の成長線のようですね。
頭頂部は、板状に発達した頭頂骨の両サイドに側頭筋(咬合筋)が付着する箇所ですので、皮膚がある程度伸縮する必要があるため、頭頂部は甲羅ではなくて鱗を造形しました。側頭筋は顎の開閉に連動して伸縮する筋肉です。皆さんのコメカミにある薄い筋肉です。これが頬骨の下をくぐって下顎骨筋突起に付着します。
耳は縁に大きめで棘状の鱗それ以外は粒状の鱗を配置しました。耳の下側の棘は少々ケバい印象があるので、他の棘をつけた後バランスを見て、残すかどうか決めようとおもいます。
↓そして今日は最終的にこのようになりました。(角と棘のディティールがまだですが)
鱗の造形では単純に溝を彫るのでは無く、皮膚の厚みを表現することに注力しました。
(補足)この黄色い棘はアルミ線をリューターで尖らせてエポキシパテを盛ってつくりました。
角のディテールには溶きスカルピーを活用してかっこよくしたいと思います。
(早く次の作品に手を出したい・・・)
それではまた進展がありましたらブログに載せようと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
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